2023年03月20日

人工芝と他の素材を一気に比較!メリット・デメリットや特徴は?

庭の仕上げ方法として代表的なもののひとつに「人工芝」が挙げられますが、実は多彩な仕上げ方法があり、それぞれに良さがあります。
建物との相性・使用シーン・理想的な使い方次第で何が良いかは変わるので、まずはそれぞれの特徴を知ることが大切です。

 

今回は、人工芝と他の素材のメリット・デメリットを比較しながら紹介します。

■人工芝のメリット・デメリット

まず、人工芝のメリット・デメリットから解説します。

【人工芝のメリット】

・秋冬でも緑が綺麗

・水やりや草刈りなどの手間がかからない

・雑草が生えにくい

・北向きの場所や寒冷地でも使いやすい

 

人工芝にすると、他の素材にはない自然に近い緑を身近に体感できます。

あくまでも人工なのでメンテナンスに手間や時間が取られることなく、都心の中心地でも手軽に緑を楽しみやすくなるでしょう。

雑草対策しやすいこと、日当たりの悪い場所でも敷きやすいこと、限られたスペースでもジョイント単位で芝生にできることなど、メリットが多い方法です。

 

【人工芝のデメリット】

・敷設時にコストがかかる

・バーベキューや花火ができない

・ある程度寿命があるので長期的に使用したいなら敷き直しが要る

 

人工芝は合成樹脂でつくられているため、火気厳禁です。

バーベキューや花火ができないことに十分注意のうえ、もし火を使いたいのであれば天然芝を検討しましょう。

施工費用が高く、耐用年数を超えて使おうとしても見た目の悪さが気になりやすいため、10年程度で敷き替えが必要な点がデメリットです。

 

■天然芝のメリット・デメリット

同じ芝生でも、人工芝と天然芝とでは性質が異なるのでチェックしておきましょう。

【天然芝のメリット】

・自然かつ優しい手触りがある

・季節ごとに緑の風合いが変わるので不自然さがない

・費用が安い

・花壇や池の周りなどに使うと自然と調和する

・バーベキューや花火もできる

 

天然芝は人工芝より自然な見た目を楽しめる素材であり、季節ごとの変化があります。

その分花壇の花などとの相性がよく、ガーデニングを兼ねて芝生のメンテナンスができる家庭には最適な方法と言えるでしょう。

また、施工費用が安いこと、バーベキューや花火などを楽しめることも魅力のひとつです。

 

【天然芝のデメリット】

・秋冬は芝生が少し茶色っぽくなりやすい

・芝生の維持に手間がかかる

・雑草が生えやすい

 

天然芝は、メンテナンスを怠ってしまうと途端に見栄えが悪くなってしまうので注意が必要です。

雑草が伸び放題の庭になってしまったり、日当たり次第では夏でも芝生が枯れて却ってみすぼらしくなったりすることもあるでしょう。

また、秋や冬になるとどうしても芝生が枯れやすくなります。

どの程度メンテナンスに時間と手間をかけられるか計算しながら導入する必要がありそうです。

 

■砂利や砕石のメリット・デメリット

細かくて角が少ない石で仕上げる砂利敷きや、少し大きめで角ばった石で仕上げる砕石敷きなどもオーソドックスな方法です。

下記で、メリット・デメリットを解説します。

【砂利や砕石のメリット】

・石の種類が豊富なのでカラーやサイズを選ぶ楽しさがある

・石の金額が比較的安価

・水はけが良い

・防草シートを使った雑草対策ができる

・防犯対策向けの素材もある

 

砂利や砕石は非常に種類が豊富であり、さまざまなカラーやサイズが展開されています。

黒い石を使ってモダンに仕上げることもできれば、白い石を使って欧風に仕上げることもできるので、どんなデザインにも応用が利くでしょう。

石の金額は種類と量によるものの、比較的安価なので導入しやすいのも魅力です。

なかには防犯対策用の石として、人が踏むことでキュッキュッと音のなる素材も販売されています。

 

【砂利や砕石のデメリット】

・ベビーカーや車いすが通りにくい

・ビニールプールなどの設置に不向き

・枯れ葉やゴミの掃除に手間がかかる

・隙間から雑草が生えることもある

・素材次第では照り返しなどに悩まされる可能性がある

 

人や荷物が乗ると石が多少なりとも動くため、ベビーカーや車いすなど車輪付きのものが通りにくいのが難点です。

また、ビニールプールなど破れやすいものの設置にも向かないでしょう。

枯れ葉やゴミが石の間に入り込むためホウキだけで取り切れなかったり、防草シートを敷いていても隙間から雑草が生えたりすることもあるので注意が必要です。

ウッドチップなどにも同様のデメリットがあり、使う場所や用途を選びます。

ツヤが出るよう磨かれた石のなかには、太陽の光を強く照り返してしまうものもあるので、敷く場所や光の差す角度も計算しながら素材を選んでおきましょう。

 

■コンクリートやタイルのメリット・デメリット

コンクリートやタイルは強度が高く、使い勝手の良い素材とされています。

下記で詳しいメリット・デメリットを解説します。

【コンクリートやタイルのメリット】

・長期的な使用に向いている

・水で流すだけでも掃除できるなどメンテナンスが楽

・雑草が生える隙間がない

・強度が高いので駐車場など負担の多い場所にも最適

・タイルを使えばデザイン性も保てる

・ベビーカーや車いすが通りやすい

 

コンクリートやタイルは比較的滑らかな素材なので、ベビーカーや車いすが通りやすいのがメリットです。

また、強度が高く50年以上問題なく使えるケースがあること、駐車場など負担の多い場所でも使いやすいこともメリットとして挙げられます。

水を流しながら丸洗いしたり、雑草予防できたりするため、メンテナンスの手間をあまりかけたくない家庭にもおすすめです。

タイルであればカラーやデザインを選びやすいので、見た目への影響も避けられます。

 

【コンクリートやタイルのデメリット】

・施工金額が高い

・撤去や解体の費用も高い

・夏のヒートアイランドが起きやすい

・水はけが悪い

 

コンクリートやタイルはDIYしづらい手法なので業者に頼む他なく、施工金額が高くなりやすいのが特徴です。

また、万が一地中の配管などにトラブルが生じた場合、コンクリートごと撤去・解体する必要があるのでさらに費用がかさむこともあるでしょう。

傾斜次第では水はけが悪くなってあっという間に水たまりになってしまったり、夏場の直射日光を浴びて鉄板のように熱くなってしまったりすることもあります。

ヒートアイランドが起きて自宅前の温度が高まるなど、思わぬ落とし穴になるかもしれません。

 

■困ったときはプロに相談を!

仕上げ方法や素材選びに悩んだときは、素材屋や施工会社などプロに相談するのがおすすめです。

目的に合った仕上げ方法のアドバイスや、素材ごとの価格・施工期間・寿命などを詳しく教えてくれるので、自分では気づかない方法が見つかるかもしれません。

また、人工芝にするか天然芝にするか相談できたり、カラーやサイズにこだわれたりすることもメリットです。

どんな家にしたいか何となくのイメージを固めておくだけであとは見積もりを任せられるので、ぼんやりした悩みでもまずは伝えてみましょう。

解説する女性

■まとめ

庭や玄関先の仕上げ方法は、家庭の数だけ種類があります。

明確な答えがないからこそ迷ってしまうことも多いですが、まずは素材ごとの特徴を知り、自宅に導入した場合のイメージを膨らませながら取捨選択していきましょう。

困ったときはプロを頼り、アドバイスしてもらうのもおすすめです。

また、大まかな方針が決まってから「素材ごとの見積もりを出してほしい」「施工期間を見てほしい」などの相談もできるので、大いに頼ってみましょう。

 

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