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敷石は、効果的に敷くことで家の雰囲気を理想に近づけるだけでなく、手入れの手間を減らしたり防犯性を上げたりできるアイテムです。
見た目と機能性をバランスよく確保する敷石づくりは、どのような点がポイントになるのでしょうか。
今回は、理想通りの敷石づくりをかなえるために、いくつか気をつけたい項目を紹介します。
敷石を使う庭やアプローチを最終的にどんな姿にしたいのか、イメージを固めておくことが大切です。
一から自由に作る場合、どんな庭・アプローチでも実現できます。
大人っぽく落ち着きのあるシックな和風に仕上げたり、白・黒・灰色をベースに落ち着いたモノトーンで仕上げてモダンにしたり、陽の光が映えるような明るく開放的なウッド風にしたり、選択肢は数限りなくあるでしょう。
敷石ひとつで雰囲気は大きく変わるため、まずは全体のイメージを固めてから敷石の素材選びに入ることをおすすめします。
敷石の素材により、雰囲気も見た目もガラッと変わります。
洋風にするか和風にするかで素材も変わるため、事前に考えたイメージに合うものを探していきましょう。
可能であれば、複数の素材を比較・検討していくことをおすすめします。
また、建物や植栽の雰囲気に合わせるなど、複数の視点を持つことで高いデザイン性が生まれます。
そのため、可能であれば複数の素材を比較・検討していくとよいでしょう。
実際に仮置きするとイメージが掴みやすくなる場合もありますので、試してみましょう。
素材選びをする際には、同時にサイズや敷き方にもこだわることがポイントです。
同じ素材でもサイズや敷き方が違うと全く違う印象に仕上がることもありますので、複数回シミュレーションしてみることが理想です。
例えば、場踏み型や市松模様型のように規則性のあるデザインにしたり、さまざまなサイズ・形状の石をランダムに敷いてあえて規則性を出さないようにしたりする方法があります。
実際に敷石を使った家の事例集を見るなどすれば、よりイメージを固めやすくなりそうです。
家のどの部分に敷石を採用するかで、素材選びは大きく左右されます。
例えば1日中太陽の光が当たる場所に敷石をする場合、光を反射しづらい素材にした方がよいでしょう。
反射によってまぶしく感じたり隣近所のご家庭にまで光が届いたりした場合、生活の快適さが損なわれてしまいます。
反対に日当たりが悪く家の陰になる場所であれば、明るい色や光を反射する素材を使い、暗くなりすぎないような演出をする方法もあります。
狭い印象を払拭し、少しでも開放的な雰囲気になるよう工夫していけば明るくなるかもしれません。
また、車や台車が多く通る場所、人の行き来が激しい場所、植栽など植物が中心となる場所など、場所に応じて素材を選んでいくこともおすすめです。
敷石は玄関や庭など家の一部にのみ施工するものですが、意外と使い勝手の良し悪しが左右されるポイントでもあります。
そのため、家族構成に合わせて使い勝手を重視した施工をして機能性を上げていくことがポイントだと言えるでしょう。
例えば足腰の悪い高齢者がいるご家庭や杖を使う方がいるご家庭であれば、滑りづらい素材を使用するのがおすすめです。
自営業を営むなど人の出入りが多いご家庭であれば、掃除しやすく綺麗な見た目をキープできる敷石にするとよいでしょう。
ベビーカー・車いす・台車など車輪が通りやすい素材の石も存在しますので、併せて検討してみるとよいでしょう。
家族構成や生活習慣だけでなく、メンテナンスのしやすさなど機能性に重きを置く方法もあります。
どうしても家づくりをする際はデザインやカラーが気になってしまい、理想ばかりを追求してしまいやすいものです。
多少のメンテナンスが必要でも頑張ろうと前向きに考えていても、住み始めて1年経つ頃にはやはり面倒になってしまった、というケースも少なくありません。
そのため、今何も気負わず生活しているなかでどの程度家のメンテナンスにかける時間を捻出できそうか検討し、敷石の素材を選ぶことも重要です。
仕事・子育て・介護などに忙しい場合はメンテナンスをしなくても済む素材を選ぶなど対策しておくことで、敷石のハードルはぐっと下がります。
家は長く住む場所であるからこそ、10年20年後の姿をイメージしておくことが大切です。
コストが安い・デザイン性が高い・工期が早いなど一時的なメリットだけでなく、毎日のメンテナンスを考えて長期的なメリットも追い求めていきましょう。
例えば日々のメンテナンスが楽でダメージや衝撃に強い素材を選定することで、割れなどのトラブルを防ぎやすくなります。
その時の気分に合わせてガーデニングやDIYを楽しみたい場合は、どんなデザインにも合うオーソドックスかつシンプルな敷石にすることで周囲とのミスマッチを防ぎやすくなるでしょう。
美しさだけでなく機能性と長年の使用を視野に入れ、選定していくことが大切です。
敷石をどれだけ扱うかは、施工業者によって大きく異なります。
イメージに合わせられるようこだわりたい人は、豊富な敷石を扱う業者を訪ね、選択肢の幅自体を広く確保するのがよいでしょう。
経験数が多くノウハウのある業者であれば提示してもらえる事例やアドバイスも多く、後悔のない施工ができる可能性が高まります。
また、家族構成・用途・理想とするデザインに合わせてシミュレーションや予算の見積もりをしてくれるなど、オーダーメイドでの対応をしてくれるかもしれません。
造園資材館では、敷石に限定せず多種多様な資材を2,000トン以上用意しています。
さまざまなニーズに応えられるよう万全を期していますので、要望があれば遠慮なくお聞かせください。
敷石づくりをする際は、見た目の美しさと日々使うに当たっての機能性をどちらも優先したくなるものです。
片方だけ諦めることのないよう複数の素材を見比べながら、イメージに合ったものを探していきましょう。